2021年5月23日日曜日

共有ライブラリをつかって https://taiyakisun.hatenablog.com/entry/20150506/1430896155

 C/C++でのお話です。

忘れがちなのでまとめておきます。

備忘録

共有ライブラリ作成時
  • VC++ではexportする関数毎に__declspec(dllexport)が必要になるが、gccの場合はstaticが付与されていなければ自動的に公開になるため不要
  • 共有ライブラリ(拡張子so)のファイル名には先頭に必ずlibをつける(例:sharedlib.cならlibsharedlib.so)
  • -fPIC」(Position Independent Code)オプションをつけてコンパイルした方がよい
共有ライブラリ使用時
  • 先頭のlibと拡張子.soを除いた名前を指定する(例:libsharedlib.soなら-l sharedlib)
  • ヘッダファイルやライブラリパスの場所を指定する-Iや-Lはスペースを空けずにオプションの直後にパスを書く(例:-I/home/sample -L./lib)

共有ライブラリの作成

#include <stdio.h>

int add( int n1, int n2 )
{
    printf( "result:%d + %d = %d\n", n1, n2, n1+n2 );
    return n1+n2;
}
gcc -shared -fPIC -o libsharedlib.so sharedlib.c

共有ライブラリの使用

#include <stdio.h>

int main()
{
  int n1 = 10;
  int n2 = 20;

  printf( "caller:%d + %d = %d\n", n1, n2, add(n1,n2) );

  return 0;
}
gcc -I./ -L./ -o main main.c -lsharedlib

正しく実行されれば以下が標準出力に出力されます。

result:10 + 20 = 30
caller:10 + 20 = 30

もし共有ファイル名の先頭が「lib」でない場合は以下のように
共有ライブラリが見つけられずリンカーエラーになってしまいます。

/usr/bin/ld: cannot find -lsharedlib

実行ファイル実行時

ライブラリのパスが通っている場所に共有ライブラリを置くか、
もしくは以下のように環境変数LD_LIBRARY_PATHにパスを指定してから実行します。

自注)この設定は、恒久的でなくシェルを閉じるとなくなる!

export LD_LIBRARY_PATH=$LD_LIBRARY_PATH:./

これを実施しないと以下のように共有ライブラリが
見つからない旨のエラーメッセージが出力されます。

./main: error while loading shared libraries: libsharedlib.so: cannot open shared object file: No such file or directory

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