パーソンズ前史はシカゴからはじまった
『ポーランド農民』(トマス著、第二の移民がつくった町シカゴの学派、第三の移民は西にきた東洋人および黒人奴隷)
膨大な一次資料から実証する方法 および トマスの定理(以下と『アメリカの子供』で定義された)
『人がある状況を現実として定義すると、その状況はその結果として現実になる』(一種の原因と結果の転倒)
パークとバージェス:都市社会学:マージナルマン、人間生態学、同心円モデル
パーソンズ
構造ー機能主義すなわち機能主義の社会理論を整備し1940~60年台に優勢だった
プロテスタントの牧師家庭にうまれウエーバーをアメリカに紹介した 留学はイギリスで機能主義人類学の
マリノフスキーに師事した 主意主義行為理論により功利主義(方法論的個人主義、行為の合理性、経験主義
目的のランダムネス)にのっとった価値合理性を無視した人間観を批判した
マーシャル(マルクス以後の今風の経済学:新古典主義の創始者)を敵役に配置
パレート(パレート最適状態の提唱者)は功利主義にとどまらない非論理的行為を重視した点が評価される
デュルケームにおける社会的連帯の評価を重視
以上3人が実証主義 4人目がウエーバーの理念主義が最大に評価されている
行為の準拠枠(行為の枠組み) 主著 社会システム に詳述されている
感情的・集合志向的・個別主義・属性主義・無限定性 ゲマインシャフト的パターン変数 例:家族
感情中立的・自己志向的・普遍主義・業績主義・限定性 ゲゼルシャフト的パターン変数 例:会社
追加:マーケットも後者だが、家族の即自性に対し対自性を有する 見田の理論
構造機能分析とは、社会状態を相互連関と機能評価で分析すること、サイバネティクス論理の一種
機能的要件は4つ:AGILつまり適応、目的達成、統合、潜在的パターンの維持と緊張緩和
上記に対し、橋爪批判は一般不可能性定理により民主的な機能要件の集計の不可能性を述べた
大澤批判はそれとは別に、この手法では社会が無秩序から秩序に自己組織されていく過程の記述不能を述べた
パーソンの弟子マートン
潜在的機能と顕在的機能、前者は後者の副産物としてしかもたらされない(例:世俗内禁欲ー>資本主義)
シュッツ:1970年代からパーソンズ・マートンに対抗して意味の社会学が隆盛してくる
前史としてのミード:一般化された他者という概念を提唱(IでなくMe)、およびブルーマー:シンボリック相互作用論
現象的社会学がシュッツにより創始された『社会的世界の意味構成』
『行為者が自分の行為に意味を結びつける』とはどういうことか:
目的の動機と理由の動機の二種がある
いかにして他我が、自我に対して有意味な存在として与えられるのか:
フッサールの付帯現前を応用。記号の理解、たとえば木という文字を見て、その概念がわかるのは、意味するものに
意味されるものが付帯現前しているという具合。ただし、他者理解は学習を必要としない直観にもとづく。
自我はどのようにして他我の行動を、主観的に思念された意味にしたがって理解するのか:
直接世界・共時世界・前世界・後世界という同心円的世界構造 共時世界における他我の行為の意味は類型化される
社会的世界を適切に調べるのに、社会学はどんな方法が必要なのか:
ウエーバーの理念型をもちいる
レリヴァンス:人々の関心を引き付ける基準 -> AIにおけるフレーム問題と関連
多元的現実:究極は日常生活世界
弟子:バーガーとルックマン 『日常世界の構成』現象的社会学によって基礎づけられた知識社会学の嚆矢
社会現実とは人間の知識に媒介された構築物だ 外在化ー>客体化ー>内在化(社会化)
客体化のなかには制度化があり安定した後世への継承性をもつためには宗教性が必要
ミクロ社会学
エスノメソドロジー、社会において日常的に使っている方法を違背実験などで明らかにする
会話分析、会話のなりたつルールを解明する。隣接対などが発見された。
ゴフマンは自己と役割の間に距離があることを発見、儀礼的無関心も発見
ラベリング理論:逸脱というラベル行為が逸脱者を生んでいる、一種の構築主義だが、正義を確立するためには立ち止まれ
そして構造主義がやってきた
構造ー機能主義の論理がもっている目的論的な説明の含みをカットして、構造の部分を記述するのに徹している
無意識の思考が、野生の思考であり、先験的である つまり、進歩史観的マルクス主義へのアンチになっている
構造主義への批判
言語が構造の中心にある さてシニフィアンとシニフェに、特権的な記号、ゼロ記号がある ゼロ記号はシニフェなき
シニフィアンである しかしデリダは音声中心主義を批判す
構造主義で決して問われない構造の起源を探るのがブルデュー ハビツスの連関により構造は変化していく
[ (habitus) (capital) ] + 界 = practice
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